- 30代半ばで接客業から設備屋さんへ
- 屋内の水回り工事から給湯器取り付け、電気工事、軽い大工仕事も
- 第2種電気工事士
- のりのり
時代は電気自動車?
石油資源が減少、高騰する中、ガソリン車に替わり脚光を浴びている電気自動車(EVやPHV)。
巷の急速充電所の他、自宅で充電できるのも普及の後押しになっています。
ここ1~2年の新築のお宅には初めからEV車用コンセントが設置されている場合も増えてきたように思いますが、それ以前の戸建てでは後付け工事で取り付けるのが一般的。
工事と言っても、通常なら費用は6~10万円、半日程度で終わる工事なのでジワジワと需要が高まっている実感がありますね。
ところでEV車の充電コンセントには100V 用と200V用があります。
100ブイとか200ブイとか分からねーYO!
Vはボルトって読むんだチュー
100V より200V用の方が圧倒的に早く充電ができます。
帰宅後充電開始して、朝の出勤時には充電が終わるイメージです。一方100V の方は同じ時間を使ってもその半分以下しか充電しないと言われているので、折角取り付けるならばやはり200Vにするわねって方が多いでしょう。
最近のお家では大体200Vを引き込んでいるので問題ないのですが、古めの家だと100V しか来ていなくて200Vの引き込み工事が必要になるパターンもあるのでご注意ください。
その場合はもちろん費用がかさみます。どちらにしろネットで軽く最低限の知識を付けたら、施工業者を呼んで来てもらい見積もりや相談するのが早いです。
因みにですが、念の為…お家の外壁についている防雨型コンセントではEV車の充電は出来ません。
なんや、使えんのかいな
現地調査から施工完了までの大体の流れ
現地調査
電話やネットで業者に問い合わせて依頼すると、工事の前に一度お家を見に業者が来ます(来ないこともある)。
分電盤からコンセントまで配線するルートに見当をつけたり、コンセント設置にあたり要望通りの位置で問題がないか、分電盤をみて電力の容量が今の電力契約内容に見合うものなのか等を実際に見にきて調べます。コレが現地調査です。
現地調査した上で見積もり金額が出るので、それから工事するかしないかを決めます。
見積もりにおいて何に金が掛かるのか?
住宅の造りはそれぞれで、相場はあれど工事費をすべて均一にすることはできません。
じゃあ、何が価格を上下させるのか?
使用する電線の長さ
電気を取る分電盤から充電するコンセントまでの距離が遠ければ自ずと使う電線の量も変わります。
量が多ければ値段も高くなるのが一般的です。特に最近は以前に比べて電線の値段が信じられないくらい高騰しているので、今までざっくり見ていたところでもシビアに取るところは取るかもしれませんね。
空きブレーカーの有無
お宅の分電盤で200Vが使える空きブレーカーが有ればその分の費用は浮きます。
ウチにはどこ探しても空きブレーカーなんて置いてませんえ?
ちゃうねん、分電盤の中にあるんや
配線の経路
例えば、分電盤からコンセントまで伸びる電線を見えないようにするか、見えてもいいようにするかでも費用が変わります。
見えないようにするには地中埋設と言って地面を掘って電線を埋めての労力がかかるのでその分お金がかかります。大抵は配線を隠して見えない方が見た目が良いので埋設を希望する人が多いです。
実際の施工
EV車用のコンセントはこういうものです。
こいつを設置するためにはまず電線を流さなければなりません。
洗面所の床下点検口や浴室の天井の点検口に失敬して線を通します。つまりは分電盤の近いところですね。
で、いい感じのところから線を屋外に出します。必要ならこの時に外壁に穴を開けますが、事前にお客さんの許可を得ます。
電線が外に出たら樹脂製の保護管に電線を入れて、埋設なら土に埋めてコンセント下までもっていきます。
露出配線の場合でも保護管に入れます。ちなみに普通の業者さんなら露出でも見た目に気を使ってなるべく綺麗に仕上げてくれるかと思います。
最後に結線してテスターで電気が来ているかチェックして終わりです。
通常は朝9時からはじめて昼前くらいには終わります。時間が掛かるとしたら、はじめの線を流す段階でしょう。壁中や床下では思うように電線が通らないこともしばしばです。
施工業者は星の数ほどいる
電気工事では比較的簡単な部類に入るので、施工業者は掃いて捨てるほどいます。
やはり件数多くこなしているところが安心。
口コミが一番ですがネットで探すのも有りでしょう!