エアコンは夏の暑さや冬の寒さを快適に過ごすために欠かせない家電ですが、エアコンを使っているときにブレーカーが落ちてしまうというトラブルに遭遇したことはありませんか?
ブレーカーが落ちると、家の電気が一時的に止まってしまい、エアコンはもちろん、テレビやパソコンなどの電化製品も使えなくなってしまいます。
そんなときには、なぜブレーカーが落ちたのか、どうすれば解決できるのかを知っておくことが大切です。
この記事では、エアコンを使うとブレーカーが落ちるときの原因と対処法についてご紹介します。
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ブレーカーが落ちる原因その1:契約アンペア数が足りない
ブレーカーが落ちる原因の一つは、電力会社と契約しているアンペア数が足りないことです。
アンペアとは、電気の流れる量の単位で、契約アンペア数とは、一度に使える電気の量の上限です。契約アンペア数を超える電気を使うと、電気の過負荷を防ぐために、アンペアブレーカーというものが落ちてしまいます。
アンペアブレーカーは、分電盤の中にあるブレーカーで、住宅全体の電気を管理しています。アンペアブレーカーが落ちると、家の電気がすべて止まってしまいます。
エアコンは、他の電化製品に比べて消費する電力が大きいため、エアコンを使うことで契約アンペア数に近づいたり、超えたりすることがあります。
特に、エアコンの運転を始めるときや、冷房や暖房の温度設定を変えるときには、一時的に電力が急増することがあります。そのときに、他の電化製品も同時に使っていると、契約アンペア数を超えてしまう可能性が高くなります。
契約アンペア数が足りない場合の対処法
契約アンペア数が足りない場合の対処法は、以下の2つがあります。
- エアコンと同時に使用している電化製品の数を減らす
- 電力会社と契約しているアンペア数を増やす
まずは、エアコンと同時に使用している電化製品の数を減らすことで、電気の使用量を抑えることができます。
例えば、エアコンを使っているときには、電子レンジやドライヤー、電気ポットなどの電力が大きい電化製品はなるべく使わないようにしましょう。
また、テレビやパソコンなどの電化製品は、使わないときにはスタンバイモードではなく、完全に電源を切ることで、少しでも電気の消費を減らすことができます。
もう一つの対処法は、電力会社と契約しているアンペア数を増やすことです。
アンペア数は、電力会社との契約によって決まっており、不足している場合は、より大きいアンペア数に変更することができます。
アンペア数を増やすことで、電気の使用量に余裕ができるため、ブレーカーが落ちることを防ぐことができます。ただし、アンペア数を増やすと、基本料金も高くなることが多いので、注意が必要です。
基本料金は、電気の使用量に関係なく、毎月固定で発生する費用です。アンペア数を増やす際には、基本料金がどれくらい上がるのか、電力会社に確認しておきましょう。
ブレーカーが落ちる原因その2:漏電している
ブレーカーが落ちる原因のもう一つは、漏電です。
漏電とは、電気が正しい通り道から外れてしまい、漏れ出してしまう現象。漏電は、火災や感電の原因になる危険な状態です。
家のどこかで漏電が起こり、それを検知すると、漏電ブレーカーというものが落ちます。漏電ブレーカーも、分電盤の中にあるブレーカーで、住宅全体の漏電を管理しています。漏電ブレーカーが落ちると、家の電気がすべて止まってしまいます。
エアコンを使用したときにブレーカーが落ちる場合、エアコンに関連するどこかで漏電が発生しているのかもしれません。漏電の原因はいくつかありますが、以下の3つが多いです。
- エアコン本体やコンセントが水に濡れる
- コードの破損
- エアコンの老朽化
水は電気を通しやすいため、水濡れが原因で漏電することがあります。
例えば、エアコンの室外機が雨に濡れたり、エアコンの室内機が結露したりすることで、水が基盤に入り込んでしまうことがあります。
また、コードの表面が破損していると、導線が剥き出しになり、そこから電気が漏れ出てしまう可能性もあります。
水濡れやコードの破損以外にも、エアコンの劣化によって中で漏電が発生することもあるため、注意が必要です。
漏電している場合の対処法
エアコンが原因で漏電している場合はまず、エアコンのコンセントを抜いてしまいましょう。
今まで数年間普通に使えていたエアコンのスイッチを入れただけで家中が停電するなら、漏電が殆どの原因だと思われます。
エアコン室内機、又は室外機のいづれかから漏電しているとエアコンのスイッチがオフの状態でも、コンセントが差さっているだけで漏電ブレーカーが働き、家全体が停電してしまう事もあります。
エアコンから漏電していると思ったら自分で修理しようとせず、専門の業者や電気工事士に修理を依頼しましょう。漏電は感電や火災の危険があるため、素人が手を出すと危険です。プロに任せるのが安全です。
余談ですが、今まで見てきた中で値段が高くて性能の良いエアコンだからと言って壊れにくいとか、小さくて安いエアコンだからすぐに壊れるとかその辺は関係ないように思います。
家電製品には少なからずには当たり外れがると思います。冷蔵庫、洗濯機、それこそエアコンetc…関係ないですが車だってそうです。心当たりがある人多いかと思います。私はそうです。
誰もがそうするように、ダメな時はダメで切り替えていくべきなのです。
漏電しているようなら専門業者に相談
漏電が原因の場合思わぬ事故につながる事がありますので、エアコン取付業者や電気屋さんに相談しましょう。
修理依頼を出すと、エアコンのどこに問題があるのかを最初に調べてくれます。室内機、室外機、それらを繋ぐ電線など。
例えば室外機の何処かに水が侵入していて、そこから漏電しているなら、パーツ交換修理で済むか、室外機を替えてしまわないとダメなのかが診断されます。
また、水の侵入形跡が認められない場合は、老朽化したコンプレッサーが原因で漏電していると診断される事もあります。
10年以上経つエアコンならば、部品の有無からエアコンの買い替えを勧められるかも知れません。
様々なケースがあり、部品や作業内容により費用が変わります。また、業者さんによっても値段が変わるので、なるべく安く済ませたいのなら複数の業者から見積もりを取った方がいいでしょう。
しかし季節により暑い寒いありますので、一刻も早く直したいのならその辺は目をつむり、修理なり交換なりをすぐにしてもらうべきです。
エアコン業者の繁忙期になると、後回しにされてしまう可能性もあるので出来る時にやってもらうのが吉です!
いかがでしょう、少しでも暮らしのお役に立てたのなら幸いです。それでは!