私、設備屋でありますのでキッチンや洗面台の交換も致します。
もちろん水回りという事で水・お湯の水栓取り回しは当たり前の様に付いてきますが、今回はその中で度々目撃する、水道水に混じる金属片について追従しました。
その結果、我が家の飲水利用を水道水からウォーターサーバーに切り替えた経緯のお話し。
- 30代半ばで接客業から設備屋さんへ
- 屋内の水回り工事から給湯器取り付け、電気工事、軽い大工仕事も
- 第2種電気工事士
- のりのり
洗面やキッチンの止水栓交換でたまに見る細か~い金属片
キッチンや洗面台を取り外すと、下の写真の様な止水栓が2つ並んだ形になっております。
キッチンですと壁からではなく、床から立ち上がっている事が多いですが、基本的に左がお湯、右が水の止水栓です。
上の写真を見れば分かりますが、水の出口が上を向いてますよね?
この状態で蛇口を少し開けると流れ出す水道水をじっくりと観察することが出来るのです。(もちろん下にバケツを水受けとして置いておきます)
そこでライトを当てて止水栓を除くと、水の中に舞うキラキラした何かが!
写真では映らないのですが、表現するならマニキュアのラメの様な感じでしょうか。
実は、少なくない量の細かい金属片が水道水と一緒に流れ出しているのです。
水道を扱う人にとっては当たり前の光景かもしれませんが、コレ、接客業から設備業界に飛び込んだ私にとっては衝撃でありました。
だっていつも家でゴクゴク水道水飲んでいたのですから。そこまで潔癖な性格では無いのですが、コレには引いてしまい、我が家も同じなのかもと水道水飲むのをやめました。
ちなみに困った事に角度や光の当たり具合からか、同じ水をバケツやコップに汲んで観察してもこの金属片は見えない事が多いのです。だからこそ設備の仕事を始めて初めて目にした真実。
いくつものリフォーム現場でこの光景が見られました。全部の家がそうではないのですが、感覚的に三軒に一軒は水の中の金属片が目につきます。戸建てだけでなくマンションもそうです。
それも古い家ばかりでなく、築10年以内の比較的新しい家でも見るのです。それは、水・お湯両方で確認出来たり、水側では無かったけど、お湯側からでは金属片が見えたり…
水道水は鉄管やメッキ管などの金属配管を通って私たちの元までたどり着きます。やはりそれまでに切り子やメッキ片が水に混じるのは仕方のないことなのでしょう。
水道水浄化処理の進化で、水道水がより安全かつ美味しくなったとは言え、建物自体の配管から混入する金属片は避けられないのだと思います。
蛇口につける浄水フィルターを使っても
実際に水道水に混じる金属片を見た後だと、市販の浄化フィルターはザルの様だと思いました。ほんとにろ過できているのか私は不安だったのですぐ使うのを止めました。
水道水についての基礎知識少し水道水について調べてみました。
水道水を飲んだり、料理に使ったり、水道水は本当に安全なのか?
水道水にはどんな成分が含まれているのか?
水道水の品質や安全性について見ていきましょう。
水道水の品質基準とは
日本の水道水は、水道法に基づいて水質基準が定められています。 水道水として供給されるためには、水質基準に適合するものでなければならないとされています。
水質基準は現在51の項目が設けられており、一般細菌や大腸菌、水銀、鉛、総トリハロメタンなどの各項目について基準値が厳しく定められており、水道水として基準値以下であることが求められています。
これ以外にも、「水質管理目標設定項目」「要検討項目」の2つが設けられており、必要な知見の収集、それに基づいて随時改正が行われるなどしています。
水道水の成分と味わい
水道水には様々な成分が含まれており、それによって味の違いが生まれることがあります。
例えば、ミネラル。 水はミネラル(マグネシウムとカルシウム)の含有量によって「硬水」と「軟水」に区別されます。 日本の水道水の多くはミネラルの少ない軟水であり、まろやかで飲みやすいのが特徴です。
また、水はpHの違いによって「酸性」「中性」「アルカリ性」に分けられますが、日本の水道水は水質基準でpHが中性付近(5.8以上8.6以下)になるよう定められています。
一方水道水に不快な味やにおいを与える成分もあります。 通常の浄水処理で除去しきれなかった不純物や、水道設備の劣化によって生じた汚れなどによって、水道水がおいしくないと感じられてしまうこともあるようです。
塩素と消毒
水道水には病原菌などを殺菌する塩素が含まれています。
塩素によって、私たちは安心して水道水を使うことができるのです。 水道水中の残留塩素の濃度は、人体に問題がないレベルであると言われています。
一方で、水道水の残留塩素によって「カルキ臭」と呼ばれる独特のにおいが生じることがあります。
水道水を飲用する場合にはもちろん、料理に使う際にもカルキ臭が気になるという方もいるようです。
塩素を除去する方法としては、煮沸する、汲み置きする、レモン汁を入れる、浄水器や整水器を使うなど様々なものが知られています。 ただし塩素を除去した水は雑菌が繁殖しやすくなっていますので、早めに使い切ることをおすすめします。
水道水はそのまま飲んでも健康上問題のないレベルの水質に保たれています。 また、かつてはおいしくないと言われていた水道水でしたが、浄水処理技術の向上により味わいも非常に優れたものになってきました。
実際に東京都などでは、水道水のおいしさをPRするためにペットボトルに詰めたものを配布・販売するなどしています。
金属片、鉄サビ
今回のテーマである金属片については大体の水道系サイトには要約してこんなことが書かれていました。
水道管内部に付着した鉄サビが、流速の変化などによりはく離し、水道水と共に流出する事があります。この場合、水道水は赤褐色になることが多いです。また、給水装置のメッキ片や切子が、水道水と共に流出したりします。 この場合、水道水はキラキラと光る金属片が見えることがあります。メッキ片や切子は水道水に溶けにくく、鉄サビは人体に必要な栄養素であり、少量であれば摂取しても大部分が排泄されるので健康上心配はありません。
多くのサイトでの情報では水道水に混じる金属片やサビは健康上の問題は無いとされています。これまで長年にわたり水道水を飲み続けてきた自分自身、特に身体に異常はないのでそれはそれで正解なのでしょう。
しかし、実際あの水の中で舞い上がるラメの様な無数の金属片のキラキラを見て、これまで通りに水道水を飲むというのには極控えめに表現してかなり抵抗がありました。
なので、私は最終的に水の飲料についてはウォーターサーバーの利用に切り替えることにしたのです。
ウォーターサーバーの価値
これまで水道水で十分だった私が飲料水をウォーターサーバーに決めた項目が以下の理由
- 水の品質が高い。ウォーターサーバーの水は天然水やRO水など、厳しい基準をクリアした安全でおいしい水が飲める
- 温水や冷水がすぐに使える。ウォーターサーバーは電気を使って水を温めたり冷やしたりできるので、好きな温度の水がいつでも飲めます
- 災害時に備えられる。ウォーターサーバーはサーバーに入れた水を使うので、水道が止まっても水が飲めます
ホントの事言うと、コスパで比べると浄水器の方が勝るのですが、私が選んだウォーターサーバーには【冷水・温水が使える】【備蓄できる】などの使い勝手の良さ、それに加えて私が一番気になっていた【水道管による金属片の混入が避けられる】メリットがあります!
正直なところウォーターサーバーにして体に取り入れる水を替えてから、自己満足的な感想というか、実感としては体の気怠さが解消されました。
やっぱり水道水の金属片、私の身体には少なからず負担があったようであります。
かつて若い頃、節約の為にカップラーメンやレトルトカレーを冗談抜きに毎日食べていたことがあり、その時は著しく体調が悪い日々が続いていたのを思い出しました。
実に、水も同じなのです。